院長 医学博士 日吉 基文(ひよし もとふみ)
日本耳鼻咽喉科学会認定・耳鼻咽喉科専門医
日本内科学会認定・総合内科専門医
昭和60年 | 大阪市立大学医学部卒業 |
昭和60年~昭和62年 | 大阪市立大学医学部附属病院勤務 |
昭和62年~平成3年 | 大阪市立大学大学院医学研究科 (大学院生) |
平成3年~平成6年 | 大阪市立大学医学部附属病院勤務 |
平成6年~平成7年 | イギリス・ケンブリッジ大学医学部 アデンブルクス病院勤務 |
平成7年~平成14年 | 大阪市立大学医学部附属病院勤務 |
平成14年~ | 日吉耳鼻咽喉科クリニック開設 |
充分な説明をし、納得のいく治療を
私自身、子どもの頃、鼻が悪くて耳鼻科によく通いました。10年間程、内科医をした後途中で耳鼻科に変わったのはその時の経験が影響しています。つらさがよく分かるので、鼻の病気で悩む子どもさんを一人でも多く治してあげたいと思っています。耳鼻科では、内科などに比べ、お1人にかける診察時間が短いのが現状ですが、私はできる限り患者さんに病状や治療法について、詳しくゆっくり説明するようにしています。その分、多少待ち時間ができてしまうので、グリーンを置いたり、くつろげる待合室となるよう工夫しています。
「日頃思ったこと・感じたこと」というテーマですが、どのようなエピソードでもよいということなので、敢えてこうしてみました。医療行政に対する不満、あるいはこんな困った患者が来たなど、私が敢えて書かなくても「そんなのよくあることやん」と言われそうなので、皆様が興味を持って読んでいただける内容にしました。耳鼻科には何の関係もなくてごめんなさい。
私と、久しぶりに会った方は、たぶん私の激やせぶりに少し驚かれるかもしれません。スタートは、ちょうど一年前H19年5月です。1年間たった今20kg減量となりました。うちの患者さんからも「先生、痩せはりました?はたして、聞いて良いものやら、と思ってました。」とお気使いを受けるぐらいです。胃癌の手術を受けた後のえらく痩せた様子を想像してみてください。20kgの減量とはそのぐらいのものです。では、臨場感を持たせて少しでも読者の皆様にお役に立つようにちょっと恥ずかしいけど具体的な数字を入れて報告します。
私は、身長178cmです。H19年5月の体重は92kgでした。普通、おなかいっぱいになると満足という感じですが、この頃はお腹いっぱいになると正直、苦しかったのです。おそらく腹腔内が脂肪でいっぱいで胃が膨らむと脂肪によって外側から胃が圧迫されるためだったと思います。そんな私が5月のある日おなかの風邪をひき、ひどい下痢をしました。(きたなくてごめんなさい)なかなかなおりません。食べるしりから下痢です。仕方ないので、嫁さんに頼んでおかゆを作ってもらい、おかゆと軽いおかずを食べる生活を1週間続けました。すると2kg減ったのです。「ひょっとしたら、この生活を続けたら、痩せられるかも?」これがすべてのはじまりでした。最近、「どうやったら、やせれたんですか?」とよく聞かれます。私の場合、高価なダイエット食を食べているわけでも、ヒルズダイエットでもなんでもなく、敢えて名付けると「おかゆダイエット」でしょうか?何かの本で読んだことがありますが、昔、飢饉の時お米が少なかったのでおかゆにして、しのいだらしいです。つまり同じ米の量で食べる量が増えますので満腹感が得られるのです。
私の平均的食生活を紹介します。朝は神戸屋の80円ぐらいの蒸しパン1個と牛乳がマグカップ(おおきめ)に2杯ぐらい。以前は菓子パン2個と例えば弁当のおかずのあまりなどあれば食べてました。はじめはパン1個にしたので、正直少しひもじかったが、すぐ慣れました。牛乳は飲む量が以前より増えたかもしれません(牛乳飲んで満腹感を得るため。)
昼は、自宅でおかゆ(どんぶり1杯)、おかず2品。例えば、焼きさば一切れと他に日本食的おかず1品。おかず2品だけを目指すも嫁さんが3品出すこともある。本来、私は口が卑しいので出されれば食べてしまう。しかし、ハンバーグなど洋食系は食べないようにしている。ちょっと物足りない時は、あたり前田のクラッカー1枚(30Cal)、最近では乾燥白イチジク1個(~40Cal?)食べてます。以前はどんぶりにお茶漬け2杯とおかずは同じぐらい食べてました。お昼のおやつを出されることもあり、例えばミスドのドーナッツ1個、しかし洋物おやつは危険なので誘惑を振り切って半分だけ食べます。和菓子、例えば水饅頭なら1個食べます。ちなみに私は、コーヒーにミルクや砂糖は入れませんが、これは30年前からです。
弁当持っていく時は、以前も小さめの弁当箱でしたが(おそらく女子高生用ぐらい)、いまは幼稚園児が持っているサイズです。ちなみにポケモンの弁当箱です。これもはじめは少しひもじかったが、すぐ慣れました。ちなみにカルビハンバーグ?なる弁当用のおかずが好きで(これはカロリー高そう)、いつも入れてもらってます。以前から、時々、医院の隣のスーパーで、のり弁当を買うこともあります。これはダイエットには大敵と思っていますが、それでも時々食べてます。しかし、できるだけ、嫁さん弁当を持っていくようにしてます。土曜日の午後は、診療後すぐに剣道にでかけるのでローソンでサンドイッチ(220円ぐらいの卵入り)と上等っぽい鮭おにぎり一個。ちなみに、私は剣道を週2~3回してますが、剣道では体重は減りません。
たまに大阪へ出て昼を外で食べるとき、以前はカレーでも大盛りを食べてました。しかし今は普通盛りをたべます。以前は、ハーゲンダッツスタンドでペロリなんてのもしましたが、いまはそれはしません。
そして夕飯です。よく、「痩せたければ夜9時以降何も食べるな!」なんていいますが、私の場合仕事がのろく、夜遅いのでそれはあり得ません。以前は男物お茶碗にご飯一杯。これが「少なめに入れろ」と言っているのにうちの嫁さんは一杯食べさせるのが使命みたいに段々てんこ盛りになっていました。それにおかずは3~4品。それを缶ビール(ハイネケン)をお茶代わりに、ガツガツと、「ご飯」を食事の始めから食べてました。
今は、日本酒を一合ぐらいと缶ビール(350ml)を本日のおかずでちびりちびりとやります。毎日のんでます。私は、以前より肉がだんだん食べたくなくなってきて、私の子供は肉を食べても私だけ魚やお刺身を買ってきてもらって食べます。例えば私の定番メニューは鯛のうす塩焼き2切れ、野菜の煮付け、肉じゃが、エンドウの卵とじ、なんてところです。最近は毎週月曜日は近所のスーパーがマグロの特売日なのでマグロの刺身です。これら出されたものを全部食べるのではなく、少な目に食べることを目標にしてます。でもついつい全部食べてしまいます。はじめ、痩せたいと思い始めた頃、食事が終わって頭の中で反省したんです。鯛の焼き物1切れでもよかったんじゃなかったのか?肉じゃが全部食べなくてもいけたんじゃなかったのか?そして酒とおかずがなくなったころ、昼と同様におかゆ一杯を食べておわりです。今振り返るに、血糖値が上がって満腹感が得られるのに少し時間がかかるのだと思います。だから、ガツガツと一気に食べると血糖値がまだ十分に上がってなく、もっと食べたくなって、そして結果的にたくさん食べてしまう気がします。ゆっくり食べていると、酒とおかずがなくなる頃にはかなりお腹もよくなってきて、その後十分おかゆでフィニッシュできます。最近はその後乾燥白イチジク1個食べます。
今、成功の秘訣を振り返ると、
はじめの1カ月ぐらい、たぶん5kg減量までが正直言いまして、ひもじかったです。そこで胃が小さくなって少な目の食事量に慣れると、後は「あれよあれよ」という感じでした。
具体的な数字を参考までに。H19年5月。92kg、臍周り105cm。6月末、86kgぐらい。剣道の宴会で、「ダイエットしてるので」と言って、あまりビールを飲まないように、また食べないようにしていたのを覚えている。7月の月末、剣道稽古中に足を疲労骨折した。6週間剣道できなかった。「太るのではないか?」と心配になった。8月半ば。この頃、剣道の仲間より「腹、へっこんで来た」と言われた。10月ぐらい、80kgをきった。以前勤務医のころ(H13年春)本格的に剣道を始めて、体重が79kgまで減ったことがありましたが、このぐらいで減量も止まるかとも思ったが、後はもう順調でした。11月半ば74kg。11月末76kg、寿司の食べ過ぎ飲み過ぎで、少しリバウンドのためか体重が増加した?
ダイエットにとって冬場は箱根の関所と同じです。汗かかないし、宴会多いし、正月休みで毎日食って飲んでしまうでしょう!でもそれもクリアしました。H20年3月72~73kgもうこれ以上痩せる必要もあまりないし、少し食べている。しかしまた太ったら元の木阿弥なので慎重になっている。この頃、前述の乾燥白イチジクに出会う。あまりのおいしさに毎日昼1個、夜1個食後のデサートに食べる。5月70kg、私の標準体重は70kgなのでここで維持できればと思う。しかし、体が脂肪燃焼モードになっているのか、69kgとかになってしまう。安心して(酒を)飲めるのがうれしい。しかし、先日ある本で読みました。ギリシャ神話のお酒の神様バッカスが太っていたのでは、お酒が大好きなだけではなく、実は乾燥白イチジクに目がなかったからだそうです。
ちなみに、わたしの今の臍周りは89~90cmです。これだけ痩せても学生のときのウェストには戻りません。つまりあの特定健診のウェスト85cmという数字はおかしいと思うのです。
世の中、太り気味でダイエットを考えている方が多いと思いますので、敢えて私の減量大作戦を実録レポートしました。皆様の一助になれば、幸甚です。
- 後日談 -
H23年春現在の体重は、70kgを維持できでいます。つまり、周囲の人たちの驚きをよそに、リバウンドなしです。ちなみに、酒量は少しづつ増えています。今後はアルツハイマーではなくてアルコールハイマーになることを周囲の人たちは心配しています。
カフェ風のお洒落な待合室です。液晶テレビやチビッ子向けには、コミックや絵本もたくさん用意していますので、ゆったりとした気持ちで過ごしていただけます。
タカラベルモント社製の最新型レーザー装置(日本製です)。この機械はスーパーパルスモードでレーザー治療が行えます。その特徴は、(炭酸ガスレーザーは、従来より、痛みが非常に少なかったけど)、さらに、さらに、痛くないのです。 レーザー手術は20分程度と簡単で、主にアレルギー性鼻炎の治療に使います。
治療用チェアのそばにはモニターを2つ設えてあります。ファイバースコープ(内視鏡検査)を使って鼻や喉を診察する時に、患者さんや家族の方にも、画面でご自分やお子さんの状態を見ていただきながら、症状や治療法を説明します。